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 今日は宮崎駿監督最新作「風立ちぬ」公開初日 内容が大人向けで絶賛の声が多かったので夕方に見に行ってきました。 現代社会への風刺が強く、働き始めた大人たちに向けられた作品だと僕は強く感じました。 以下ネタバレ注意でお願いします。 完全な大人向け作品僕が映画館を出る時子供がみんな不満そうで「よくわからなかった」と口ごもごもでも、大人たちは余韻に浸って恍惚状態って感じでした 主人公は上映開始すぐに大人になってしまいます。 現実では起こらないシーンは主人公自ら「ここは僕の夢です。」と宣言 そんなこと言われたら観に来た子供にとって冷や水をぶっかけられることでしょう。 また、作中の性描写はジブリ歴代史上最大でしょう。 もし子どもたちにあのシーンはなんだったの？と聞かれて窮する親御さんが目に浮かびます。 でも、これは大人向けだからしょうがないのです。 子供同士がカップルになってもイチャイチャしてもそれだけです。 大人同士のカップルがイチャイチャすれば、ヤることがいっぱいあるのです。 作中前半：現代社会を彷彿とさせるシーン学生になった主人公が機関車でヒロインと出会うと同時にまさかの大地震！関東大震災なのですが、明らかに「東日本大震災」です。 機関車が爆発すると言って一目散に逃げ惑う、「機関車」＝「福島・原発」でしょう さらに「銀行の倒産」「不景気」「求職者の増加」と現代社会の問題を提起 ダメ押しとばかりに「待機児童」まで出し主人公と対比させて「格差社会」まで表現 仕事の飛行機作りも成果は芳しくなく 超優秀な主人公はそんな中でも躍進していくのですが 「日独伊三国同盟」「国連脱退」「ヒットラー」「戦争」「軍」というキーワードと折り合いを付ける日々 巡り巡ったチャンスも孤軍奮闘するもまさかの失敗に終わります 作中後半：大人に向けたメッセージ「生きる」とは恋愛し、仕事し、成果（子供）を作ること 傷心の主人公は休暇先でヒロインと再会、すぐに恋仲に（宮崎作品ではよくあること^^;） 主人公も、ヒロインと出会い傷も癒え、新たに「九試単座戦闘機」に取り組みます。 ヒロインは結核を患っており東京で病気を直そうと闘病に努めようとします。 しかし名古屋の主人公のもとにヒロイン病気悪化の電報が届きます。 ここからのシーンは涙なしには見られません、なんで長距離電話や新幹線がないんだよｳﾜｧｧ━━｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡━━ﾝ!!!  ヒロインは「生きよう」ともがき、主人公はそれに報いるように仕事に取り組みます。 しかし、ヒロインは残り少ない時間を悟ります。 ここからの「結婚」「新婚生活」「終わり」は ジブリの作品中で最高に美しく、イチャイチャで、それでいて切ない。 仕事しないで恋人に寄り添えって意見もあるでしょう。 実際、作中でも色んな人物にそう言われています。 しかし、二人にとって残りの時間をああ過ごしたのが愛の形だったのでしょう。 二人が過ごし完成させた主人公の「九試単座戦闘機」はもちろん主人公の仕事の成果であり 二人の愛の結晶＝子供でもあるのです。  後半の「生きねば」というメインメッセージは 「自殺３万人」「ニート・ひきこもり」「新卒の自主退職」「晩婚化」「おひとりさま」 といったジブリを見て育った大人への監督なりのメッセージだと受け取りました。 戦争を賛美？批判？主人公はとにかく飛行機（戦闘機）を作ってるだけですが 軍は「戦争」のために飛行機づくりさせています。 主人公が夢のなかで呟く台詞「地獄かと思いました」 主人公は太平洋戦争の日本側の立役者とも取れる立場です。 主人公はその業を背負ってでも夢を追ったのです。 宮崎駿自体の「飛行機や空中戦好き」と「戦争反対」という矛盾した考えをそのまま反映した結果と言えます。 だから、戦争を賛美してるわけでもないですが、表立って批判できない立場な主人公（監督）という物が出来上がりました。 宮崎駿過去作品を想起させる数々のイメージシーン「となりのトトロ」「もののけ姫」昔の日本風景 「ラピュタ」「ハウル」「ナウシカ」巨大飛行船と飛ぶ異形 「千と千尋」水浸しの田園風景 「魔女の宅急便」「ポニョ」海と船 「紅の豚」飛空艇や飛行機 小ネタ主人公が吸ってるタバコは宮崎駿が愛飲していた国産タバコ「チェリー（桜）」 東日本大震災の影響で生産が出来ず、消費も低迷していたためそのまま消えたタバコです。 
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近畿のどこかで生きてる成人男性。
twitterで書ききれないことをここでは記事にしています。
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